臨床栄養部
臨床栄養部
臨床栄養部 管理栄養士
庄野 三友紀(しょうの みゆき)
造血幹細胞移植に関連した合併症は、患者さんの栄養状態と密接に関係することもあり、移植前から移植期間全体を通しての栄養管理は大変重要になります。移植にはエネルギーはもちろん、その構成要素である炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルなど様々な栄養が求められる治療と思っています。治療後、日々変わる状態に対して、特に嘔気、口腔粘膜炎や腹部症状等による食欲不振の際、病棟スタッフ、歯科医師や歯科衛生士等と情報共有し、患者と一緒に考え、適した食事内容の調整を行います。
治療の影響で「食べられない」を、少しでも食べられるよう必要な栄養が行き届くよう食事と栄養のヒントを提供します。また、適宜行う栄養評価では、今不足している又は足りている栄養について説明し、患者さん自身にも栄養について理解を深めていただけるように努めています。そのような栄養管理において、トータル的な栄養量の評価と栄養提案を、医師を始めメディカルスタッフに発信しています。日進月歩の医療技術と同様に栄養分野でも新しいエビデンスの情報収集を常に行い、患者さんへのフィードバックが出来るよう心がけていきます。