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代表挨拶

 白血病や様々な血液の病気に治癒をもたらす治療法として造血幹細胞移植は発展してきました。治療法の進歩により、以前では不可能であった中高年の患者さんにも行えるようになり、移植を受ける患者さんの数は、年々、増え続けています。 この造血幹細胞移植医療体制整備事業では、1)移植を必要としている患者に対して、適切な時期に適切な移植を提供できる仕組みを作り、2)どこの地域にいても、誰でも、より安全に移植を受けることができ、3)そして、移植を受けた後も元気に健康でいられるためのフォローアップ体制を整えることを目的としています。

 そのために、ドナーさんの骨髄が患者さんのもとへスムースに届くための仕組みを整えていきます。移植に関わる医師、看護師、歯科医師、栄養士、理学療法士、薬剤師、コーディネーターなど様々な職種を育成します。また、移植した後に地元に帰ってからも安心して生活できるように地域の病院と連携を深めていきます。仕組みを整え、人を育て、そして多職種が交流し、有機的に結びつくことを目指しています。

 中国地方は一つの地域に密集することなく、広い範囲にそれぞれの文化をもって人が住んでいます。私達は、どこにいても患者さんが移植を通して元気になれるように応援していきたいと考えております。

代表 前田嘉信

前田 嘉信
造血幹細胞移植医療体制整備事業 代表
岡山大学病院 院長
岡山大学病院 血液・腫瘍内科 教授