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医療支援歯科治療部

医療支援歯科治療部

医療支援歯科治療部 部長
曽我 賢彦(そが よしひこ)

画像:医療支援歯科治療部 部長 曽我 賢彦

移植の時は抵抗力が低くなるので、普段の生活では何ともない歯周病などの歯の感染でも、全身的な感染の原因になることがあります。また、ちょっとした義歯の合いの悪さでできた傷がきっかけで、ひどい口内炎ができたり、それによる感染を起こすことがあります。ですので、移植前に必ずお口の中の評価をします。移植中のつらい時期に「口の中は大丈夫だったよ」と言ってもらえるように移植のスケジュールに併せて歯科治療(むし歯の治療、抜歯、入れ歯の調整など)や歯磨きなどのセルフケア指導を行います。

患者さんの全身状態とお口の中は一人ひとり違います。目の前の患者さんにあった口腔ケア方法を一緒に考え、患者さん自身で毎日セルフケアが出来るように指導します。また移植後早期に頻発する口内炎に対しては悪化防止対策や症状緩和対策が有効であり、患者さんの日々の状態に合わせた対策を考え、患者さん自身で取り組んでいただきます。

また、退院後のお口のトラブル対策やご相談、ケアにも対応していきます。

歯科医師・歯科衛生士による口腔ケア

岡山大学病院では、平成12年頃より歯科医師、歯科衛生士による積極的な口腔ケア介入を行っており、口腔粘膜障害、移植中の発熱を伴う感染の減少に成果を上げています。学会および研究会での発表、講演、さらに論文発表も行っており、造血幹細胞移植に関わる歯科医師・歯科衛生士の重要性を啓蒙および育成を行っています。
移植病棟で経験を積んだ歯科医師・歯科衛生士が、中四国を中心とした地域の基幹施設に赴任し血液疾患患者のみならず化学療法施行患者の口腔ケア改善に貢献しています。

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